概要
媒体基礎データ
◆ 創 刊: | 1977年(昭和52年) |
◆ 対 象: | 糖尿病医療に携わる医師、医療スタッフ |
◆ 発 行: | 季刊紙、年4回発行 |
◆ 部 数: | 約15,000部 |
◆ 仕 様: | タブロイド版、4色刷、8ページ |
◆ 発 行: | 株式会社メディカル・ジャーナル社 |
◆ 編集長: | 渥美 義仁 (永寿総合病院 糖尿病臨床研究センター) |
◆ ISSN 9013-3380 |
編集に携わる先生方
●監 修 : | 岩本 安彦 先生 西村 理明 先生 | 門脇 孝 先生 綿田 裕孝 先生 |
●編集長 : | 渥美 義仁 先生 |
●編集委員: | 川浪 大治 先生 宮塚 健 先生 | 中神 朋子 先生 山内 敏正 先生 |
DITNの主な特徴
- 創刊40年以上にわたる歴史を持ち、糖尿病医療の最先端の研究から、臨床現場での患者教育まで、幅広い話題を提供。わが国の糖尿病患者教育支援やチーム医療・地域医療の質的向上に大きく貢献しております。
- 肩が凝らず気軽に読めるタブロイド版新聞です。
- ホットな話題、主要学会、各種セミナーなどの情報を迅速に提供します。
- 糖尿病医療関係者への情報到達密度は極めて高率です。
編集長挨拶
DITNこれまでとこれから
DITNは、1977年の創刊以来、糖尿病診療に関わる専門医や医療スタッフを中心として、多くの方々にお読みいただいてまいりました。45年の長きにわたり続けてこられたのは、読者の方々のご支援はもちろん、編集に携わられた諸先輩方のご努力、発行と配布を支えていただいた企業のご協力の賜物です。2021年まで、DITNはご登録いただいた個人や施設への郵送と、ノボノルディスクファーマ株式会社のMRの方々を通した配布により、読者の皆様のお手元にお届けしておりました。この度、2022年より、社会ルールの厳格化に伴い、ノボノルディスクファーマ株式会社からの配布が難しくなり、発行形態が大きく変わることとなりました。幸い、発行元のメディカル・ジャーナル社の英断により発行は継続されます。私たち編集委員は、これまで以上に内容の充実に努め、より長く発行し糖尿病診療に貢献し続けたいと願っております。
DITNの編集方針は、糖尿病診療に関わる最新の情報を、ニュースより踏み込んで、なおかつわかりやすくお届けすることが基本です。1面のEDITORIALは、糖尿病の大きな流れやホットな話題をオピニオンリーダーの方々に自由に書いていただくコーナーです。例えば、日本糖尿病学会の年次学術集会にはその時の最新の話題が全て集まりますので、毎年、学会長に当該学会のテーマ、トピックス、新企画などについて熱い思いを書いていただいています。最新の本紙(494号)では、2022年5月に開催される第65回日本糖尿病学会年次学術集会の小川 渉会長に、コロナ渦でのご苦労や工夫を含めてご執筆いただきました。
Diabetes Frontは、ぜひお話を伺いたい研究者、リーダーや異分野の専門家の方々との対談コーナーです。表の話に加えて、他ではなかなか表に出せないような本音トークが魅力ですので、DITNならではのお話を聴き出して皆様にお届けできる対談となるよう、益々努めたいと考えています。
その他、REPORT、TOPICS、ZOOMUP、Q&Aや海外糖尿病情報など各コーナーも、季刊であることから、毎号じっくり踏み込みながら、わかりやすく、時には刺激的な内容となるよう心掛けてまいります。
発行形態が変わることをポジティブにとらえて、より充実した内容でお届けできるチャンスにしたいと考えております。これまで“空気のように自然に”お手元に届いていたという読者の方は、本ホームページの「DITNを読むには」をご覧いただき、送付先をご登録下さいますようよろしくお願いいたします。
DITN編集長 渥美義仁
渥美 義仁先生
永寿総合病院 糖尿病臨床研究センター
DITN編集長
DITNの歴史
1970年代アメリカではすでに糖尿病に関する出版物が数多く発行されていました。
その中の1つに、Miles Laboratories、Ames Division発行の、糖尿病患者向け情報誌『Diabetes in the News』がありました。当時の読者数は200万人にのぼったといわれています。
ちょうどそのころ日本でも食生活の欧米化に伴い、糖尿病患者が急速に増え始めました増え始めました。こうして糖尿病に対する教育・啓蒙の必要性が高まりましたが、当時我国で糖尿病教育・啓蒙出版物は皆無に近い状態でした。
1970年半ばになって、ようやくその機運が高まり、1977年4月、マイルス・三共(株)(現バイエル薬品(株))スポンサーによる、日本版『Diabetes in the News』が創刊されました。当初アメリカ版と同様、主な対象を患者向けにすることも検討されましたが、日本では古来より、患者への情報提供は医師を通じて行われていたことから、読者対象は医療従事者向けになりました。
創刊当時、次の先生方の編集体制でスタートしました。 | |
○編集長: | 松岡 健平(済生会中央病院) |
○監修: | 阿部 正和(慈恵医大)、後藤 由夫(東北大)、馬場 茂明(神戸大)、 平田 幸正(東京女子医大) |
1978年、第3種郵便物の認可取得。以後月刊発行になりました。 |
1980年、さらに編集体制が整い、発行も軌動にのってきました。 | |
監修・編集の先生方は次の通り。 | |
○編集長: | 松岡 健平(済生会中央病院) |
○監修: | 阿部 正和(慈恵医大)、後藤 由夫(東北大)、馬場 茂明(神戸大)、 平田 幸正(東京女子医大) |
○編集委員: | 池田 義雄(慈恵医大)、石渡 和男(石渡医院)、 伊藤 徳治(虎ノ門病院)、菊池 方利(三井記念病院)、 堀田 饒(名古屋大) (敬称略:所属は当時のものです) |
1982年、DITN創刊5周年を記念して、第1回糖尿病患者教育担当者セミナーを開催し、多大な反響を呼びました。以後各地で大小のセミナーが開催され、DITNとともに糖尿病教育担当者の育成に貢献しました。さらにこうした活動を機にコメディカルのDITN読者が急増しました。
ちなみにこのセミナー以降、医療スタッフをパラメディカルからコメディカルと呼ぶきっかけとなりました。
これはこのセミナーにおける阿部正和先生(慈恵医大)のご講演で、「これからの糖尿病治療はドクターのみならず、患者教育に携わる全てのスタッフの協力が不可欠であり、パラメディカルの呼称を『コメディカル』に改めるべき」と提唱されたことによります。現在盛んに行われている、「チーム医療」を見据えた先見の明あるスピーチと同時に、我国の糖尿病患者教育実践の出発点となりました。